はじめてのひとり暮らし03

遭遇

サンドバッグの話題も出なくなり
ドア前のサンドバッグも、完全に景色になり
挨拶云々考えるのもどーでもよくなってきた頃。

 

アパートの階段を登っていると
サンドバッグの持ち主がドア前にいる気配を感じた。

この距離では引き下がれない…。

 

サンドバッグの主は部屋に入りかけていたが
とっさに呼びとめてしまった。

 

そして自己紹介(?)と言い訳(?)をした。

とても緊張した。

 

ご対面

呼び止めると
半分、部屋の中に入っていたおじさんが
半分だけ出てきた。

とても緊張したが、隣に住んでいたのは
サンドバッグのカラーリングからは想像できない
痩せ型の優しそうなおじさんだった。

おじさんも、モゴモゴして
戸惑っているようだった。

 

そして、唐突に

そう言うと、わたしが返事をする前に
光の速さで部屋に入り
また戻ってきて

1袋25枚入りのゴミ袋を何袋も
大量にくれたのだった。

受け取ろうか迷ったが
せっかくくれているし、丁重にお礼を言って
ゴミ袋を頂戴し、部屋に帰った。

 

数ヶ月後

それから数ヶ月後…

 

サンドバッグとおじさんは姿をくらました。
気がついたらどちらもいなかったのだ。

 

まあ、どーでもいいんだけど…

 

 

わたしはその後、
数年に渡っておじさんからもらった
ゴミ袋をコツコツと使い切った。

 

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ぱおぱお

以上、旧ブログから持ってきたはじめて描いた絵日記でした。なんの話だよ!

 

おわり



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